RC住宅がいくらで建つのか相場を調査したところ、2016~2018年の住宅着工統計(※1)では、神奈川県全体のRC住宅の実績平均坪単価は約115万円程度だった。そこで、実際に川崎ではどのくらいになるのかを、住宅会社に直接問い合わせてみたぞ!
川崎市内の工務店やハウスメーカーで、RC住宅に対応している会社をピックアップし、公式のWEBサイトからフォームやメールを使って坪単価を問い合わせてみた。
これに対する各社の返答は、以下の通りだ。
坪単価を教えてくれた注文住宅会社はどこも、「土地の条件や、希望の間取り・デザインによって坪単価は大きく変わるので一概には言えないが」と、誤解のないように丁寧な回答をしてくれた。一方で、回答がなかったり、具体的な金額は控える住宅会社もあった。
北島工務店は台風後の問合せという事もあってか「非常に立て込んでおり対応が難しい」、宝建設は「坪単価は敷地条件や仕様条件によってさまざま。土地情報等やご希望条件等が定まってから連絡を」という回答だった。その他、榎本工務店、鈴徳、番場工務店、村田工務店、山内工務店にも問い合わせたが、こちらはそもそも返信がなかった。
坪単価を教えてくれない会社については、実際に、土地の状態や間取り、構造(ラーメン構造と壁式構造のどちらにするか)など、坪単価が変わる条件が非常に多いので、あえて回答しない、という対応も納得できなくはない。
せっかく手間をかけて問い合わせても回答をくれないのではガッカリしてしまうが、こういった会社に施工を頼んだとしても対応はだいたい想像できる。とりあえず問い合わせをするだけで住宅会社の姿勢が見えるから、気になる会社にはどんどん問合せすることをおすすめするぞ!
これからマイホームを持ちたいと考えている人にとって、最近の自然災害は本当に頭の痛い問題だ。地震・台風と、ここ数年は日本中で大規模な被害が続いている。
建てたばかりの家の屋根が飛んだ、豪雨で浸水して木造住宅が腐ってしまった、なんて話も少なくない。だからこそ、これから新築注文住宅を建てるなら、さまざまな災害に耐えられる家、そして家族の命を守ってくれる強い家を建てるべきなんだ。
災害に強い家が建てられる!
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木造や鉄骨造に比べて、RC造は災害に強い。RCとは「Reinforced Concrete Construction」の略症で、「鉄筋によって補強されたコンクリート」を意味。コンクリートに太さ1センチ以上の鉄の棒を複雑に組み合わせた芯を入れることで、引っ張る力と圧縮する力の両方に強い構造物をつくることができるんだ。だから、複雑な力が何度もかかる地震のときにも、強い耐久力を発揮する。さらに鉄筋コンクリートは高熱にも耐えるから火事にも強いぞ。
施主の理想の家が実現しやすいのはRC造だということを言っておきたい。RC造は、柱や間仕切りが少なくても建物の強度を保つことができる。また、一般的な木造住宅では難しい地下室や屋上スペースなど、あこがれの空間を確保できる可能性も大いにあるぞ!
RC造は、デザイン性や自由度が高いのも魅力のひとつ。構造の説明でも触れたように、ラーメン構造なら壁や仕切りが不要で、壁式構造ならスッキリとした間取りにできる。これを使って、より自由なデザインができるというわけだ。
例えば狭小地に家を建てたいとすると、3階建、あるいは地下室という方法が考えられる。RC造なら強度が高いので、3階建や地下室の建物が作りやすいというメリットがある。川崎には多い傾斜地では、屋上に駐車場や入口を設けるなど、土地の条件に合わせた設計ができるところRC造の大きなメリットだ。
建物には法律で決められた耐久年数があって、これを法定耐用年数という。日本で一番多い木造住宅では法定耐久年数が22年なのに比べ、RC住宅の場合は47年だ。もちろん、法定耐用年数イコール建物の寿命ではないが、法定耐用年数をすぎると建物の価値は税法上にはゼロになってしまう。RC住宅は法律的にもその資産価値が高いと認められているんだ。
法定耐用年数が長く資産価値が高い理由は、RC住宅が劣化しにくいという特性があるからだ。
例えば木造住宅であれば、木の特性上、木材の割れや腐食、虫害などで劣化の心配があるが、RC造では適切な施工がされていれば、長い期間メンテナンスの必要がほとんどないと言われている。しかも、RC造は頑丈な骨組みで大空間を確保できるので、ライフスタイルの変化に合わせてリフォームがしやすいというメリットもある。
家族構成が変わっても、リフォームしながら長く住み続けられるから、長い目で見れば非常にコスパがいいんだ。
RC住宅は非常に耐久力が高いから、一度建ててしまえば、経年劣化で傷みやすい木造住宅よりもメンテナンス費用がかかりにくいといわれている。例えば外壁では、木造住宅は10~15年に一度の補修が必要だが、RC住宅なら25年に一度の塗り替えでも問題ないそうだ。
RC住宅は、建物全体を気密性・断熱性に非常に優れているコンクリートによっておおわれているから、冷暖房効率がいい。電気代がかかるエアコンもつけっぱなしにすることなく、夏は涼しく冬は暖かく過ごすことができるんだ。だから、光熱費の点でもRC造の方がお得なことが多いぞ。
燃えやすい木造住宅と比べ、RC住宅の保険料はなんと約半額程度。火災保険は住み続けている間は払い続けるものだから、たった年数万円の違いでも、長期的に見ると100万円以上の差額が生じることもあるんだ。
「災害に強いRC住宅を建てたい!」と強く思っていても、費用面を考えるとやはりRC住宅が高額なのは否めない。でも、費用対効果を考えると、実はRC住宅のコストパフォーマンスは悪くないんだ。比較的安価に建てられる木造住宅だが、上にも書いたように法定耐用年数は22年で、47年あるRC住宅の半分以下しかない。
住宅のコストパフォーマンスは、「ライフサイクルコスト(LCC)」を考える必要がある。家を建ててから廃棄するまでの費用全てを、その家に住んでいる年数を含めて考える方法だ。また、坪単価を法定耐用年数で割ると、1年あたりの坪単価を計算することができる。
比較的安価に建てられる木造住宅だが、上にも書いたように法定耐用年数は22年で、47年あるRC住宅の半分以下しかない。直近3年の川崎市の平均坪単価は、木造で約69万円なので、法定耐用年数22年で割ると、一年あたり約3.1万円のコストとなる。
一方、RC造は平均坪単価が約116万円で、法定耐用年数は47年なので、一年あたり約2.5万円。建築費用だけ見ても、RC造の方が実はコストパフォーマンスがいいんだ。加えて、メンテナンス費用、省エネ性能。火災保険料など、そのほかの面でもRC住宅にはメリットが多い。
つまり、ライフサイクルコストを考えると、RC住宅の建設費用は無駄に高い物ではない。資産としてマイホームを手に入れて住み続けるとしたら、コストパフォーマンスに優れるRC造の方が賢い選択だと言えるだろう。
参考:幻冬舎オンライン_コンクリート建築のスペシャリストが教える「RC造住宅」の魅力_入居後の維持費から見た「RC造住宅」のメリット https://gentosha-go.com/articles/-/15511
RC造とひとくちに言っても、実はいくつかの工法があるんだ。この工法によって、強度や建築期間、間取りやデザインの自由度が変わるから、どれを選ぶかよく検討してみてくれ。
建築現場で型を作り、鉄筋を入れた後にコンクリートを流し込んで固める工法を「現場打ち工法」と呼ぶんだ。一方、あらかじめパネルやブロックを作っておいて、これを現場に持ち込んで施工するものを「プレキャスト工法(PC工法)」と呼ぶ。
プレキャスト工法は現場でコンクリートを固める時間が不要なので、工期が短くなる。建築費用も安くなることが多い。ただ、地震などで大きな力がかかったときに、パネルやブロックの接合部分に力が集中してしまい構造が歪んだりする可能性がある。地震に対して耐久性が高いのは現場打ち工法だ。
RC造の構造には、ラーメン構造と壁式構造の2種類がある。ラーメン構造は、柱と梁で構造を作り、建物の強度を確保するもの。一方壁式構造は、壁と床、天井で構造を作って強度を確保するもの。
ラーメン構造は壁が必要ないので、仕切りや壁にとらわれない間取りを実現することができるんだ。柱や梁を太くすれば、柱がなくて広い空間を作ることも可能だ。ただ、太い柱や梁がデザインの邪魔になることもある。
一方、壁式構造は、梁や柱の凹凸がなくなるのでスッキリした間取りにできる。しかも防音・遮音性や断熱性に優れるというメリットもあるんだ。その分、間取りの自由度はやや低くなる。リノベーションをするにも、壁を壊して間取りを変えることが難しくなることがデメリットと言える。
川崎・横浜・東京をメインエリアとして注文住宅やリフォームを手掛けているガルニエ。住まいに関することなら、どんなことでも相談に対応する姿勢を持っっている。
ガルニエが強みとして掲げているのがRC住宅。コンクリート造りにすることによって、強い構造や高い住性能を備えた住まいを実現している。それに加えて、デザイン性に優れている利点を生かすことで、施主のこだわりを叶える提案が可能だ。
コンクリート仕上げの外壁にダークカラーが使われていることで、見た目からはシックな雰囲気な仕上がりだ。外壁だけでなく塀にもコンクリート仕上げを採用して、統一感のある印象を演出。RC住宅の自由が利く設計を活かして、傾斜地にも対応している。
1988年に創業してから30年以上、住宅に関する経験を積み重ねてきたダイヤビルト。施主が持つ「理想の家」を実現するために精力的な取り組みを実施している。ダイヤビルトは、注文住宅でもっとも重要なのはお客様とのコミュニケーションと考えている。
そして、もうひとつのこだわりは、展示会場にモデルハウスを持っていないことだ。そこで抑制した費用は、依頼者がよりよい住まいを手に入れるための提案に反映させている。
鉄筋コンクリート造と木造在来組工法を組み合わせてできている3世帯住宅。1階を鉄筋コンクリート造にして、インナーガレージを実現。RC住宅の強さを活かすことで、最大で5台の車が駐車できるぶんのスペースを確保している。
住まいでわからないことがあったときに、どんなことでも相談してもらえるような存在になることを目標にしている光正工務店。注文住宅のプランでは、「デザイン住宅」「耐震住宅」「ローコスト住宅」の3つを用意しているようだ。
「耐震住宅」では、強い構造を持つ家としてコンクリート住宅を扱っている。コンクリート住宅では、デザイン性を追求しながらも、住みやすさや心地よさを備えた住みやすい住まいを提案してくれる。
コンクリートの美しさが際立つ外観の二世帯住宅。見た目からはクールさやスタイリッシュさを感じながらも、屋内の照明がつくことで温かい雰囲気をあわせ持つ住まいへと変化。設置されている大きな窓が開放感を演出している。空間をダイナミックに使った四角い形状は、強い存在感をプラスしているところが特徴だ。
大山組は、昭和21年に創業した70年以上の長い歴史を持つ建設会社。これまでに、学校や鉄道、ミュージアムなどさまざまな公共施設の施工を行ってきた実績を持っている。
注文住宅では、完全自由設計によって、依頼者ひとりひとりのさまざまな要望に柔軟に対応。RC造・鉄骨造を取り入れることで、デザイン性を備えながらも、耐震性や耐久性などの性能をあわせ持つ住まいづくりを実施している。
川崎市にある、壁式鉄筋コンクリート造で建設された住まい。洗練されたシンプルな外観は、現代風のモダンな印象を強く与えるだろう。外壁は、強さを感じながらもどことなく暖かみのあるバランスのよい色合い。玄関上部にある丸みのあるバルコニーが、お洒落な雰囲気を演出している。
昭和23年の創業から今日にいたるまで、お客様の信頼・安心・満足の3点を考え続けてきた露木建設。
露木建設は、劣化のしにくさ、省エネルギー性能、住みやすさの条件を満たすものとしてRC工法を積極的に導入しているようだ。RC住宅ではプレスタークシリーズを展開。このシリーズでは、個人住宅のほかに、自宅併用型賃貸建物と高性能マンションの3つを対象としている。
外観はコンクリートのほかに多くの木が使われていることで、都会と自然を感じさせる近代的な印象。木の格子は、デザイン性の高さに加えて、ブラインド効果がありながらもほどよく日光を取り入れられる役割も果たしている。
RC住宅は、メンテナンスのしやすさに強みを持つ住宅。するべき対策をしっかりと行うことで、住まいの寿命が長持ちする。
RC住宅の特徴のひとつが、高い気密性。木造住宅よりもすき間がないぶん、換気をおろそかにすると、結露の発生につながることも。特に、室内に温度差が大きい場所があるときには、結露が発生しやすいので注意が必要。お湯を沸かしたり暖房をつけたりして温度差が発生したときは、忘れずに換気を行って結露を防ごう。
そして、湿気が部屋にたまるのを防ぐために、換気をし続けることも重要。最近の住宅には、義務化の影響で24時間換気できる設備が導入されている。継続した換気のためにも、このスイッチは切らないようにしておこう。
RC住宅がメンテナンス性に長けていると言われている理由は、傷やひび割れが直しやすいから。補修材などを注入することによって、クラックを修復することが可能。
クラックがあると、雨水の侵入やとれにくい汚れができることにつながる。そして、雨水が浸透した状態が続くと、やがては鉄筋の腐食やコンクリートの爆裂につながる恐れがある。クラックを発見したときは、すぐに補修を行おう。
耐久性や安全性に優れ、デザインや間取りの自由度が高く、長く住めば住むほどコストパフォーマンスが良くなるRC住宅。そのすばらしさを分かってくれたかな?命が危なくなるほどの災害が多発している今、RC住宅は脚光を浴びているんだ。
これまではマンションや公共施設なんかの大型建造物じゃないと費用面で難しいと言われていたRC造も、企業努力で建設費用を抑えてくれる工務店や住宅会社も登場している。
このサイトでは、川崎市内でRC造の注文住宅が建てられる工務店・ハウスメーカーを中心にリサーチした結果をまとめてみた。ぜひ、各社の詳細ページも参考にしてみてほしい。